手術について
当院では、飼い主様が大切なペットの手術を決心されてからその目的が達成されたかどうか判断されるまでを外科手術と考えております。
その期間、
1. いかに安全性を確保できるか。
2. 大切な子を術前、術中、術後を含め極力苦しまないように全力をつくすこと
3. いかに手術の目的が達成できるか「最良のエビデンス(科学的根拠)による術式」
にこだわって手術を行っております。どの手術も1.~ 3.の考え方は同じです。
まず手術の目的や術式、今後考えられるリスクなどを飼い主様に説明させていただきます。(当院では手術には必ず目的があると考えております。)
手術、麻酔の条件に適しているかどうかを検査いたします。
手術日程を決めます。そして手術日までの治療や飼い主様にしていただきたい事など手術準備に関する説明をいたします。
手術日までに、術式・麻酔シミュレーション、手術器具のチェック、カルテのチェック、スタッフミーティングなどを念入りに行います。それは同じ手術でもその子の特徴で手順が正しいかどうかを見極めていくからです。
手術器具や機器の点検、手術道具や手術着の滅菌などしっかりと準備していきます
手術当日、手術直前健診をきちんと行います。
どの手術も気管挿管を行い、安全性の高い吸入麻酔を使います。
どの手術も血管を確保し、術中には静脈内点滴をして血圧の管理を行っています。
緊急事態にも即対応できるように必ず準備しております。
術中は常に心拍数、呼吸数、血中酸素濃度、などを確認しております。
細心の注意を払い、手順通り、確実に手術を進めていきます。
手術後、覚醒が終わり安全確保されるまで必ず見守っております。
自力で起立ができれば覚醒は完了です。
その後も、術創の状態、痛みの有無、歩き方など詳しくケアさせていただきます。